自毛植毛の副作用は、発生時期によって2つに分けられます、
手術中の副作用と手術後の副作用です:
1-手術中の副作用:
これらの副作用はより深刻です。通常、麻酔の段階で使用される薬剤や、自毛植毛手術中に予防として投与される薬剤によります。症状は、単純な発赤、かゆみ、息切れである場合もあれば、生命を脅かす重大な傷害を引き起こす場合もあります。
手術中に起こる可能性のある副作用はリスクが高いため、植毛前の詳細な診断と病歴の検診が重要です。
2- 手術後の副作用
a- 急性(短期)の副作用: 手術後24~48時間以内に起こる副作用です。最も一般的な副作用は出血です。自毛植毛後の出血について詳しくはこちらをご覧ください。さらに、かゆみ、赤み、痛み、腫れなどの副作用が起こることもあります。これらの副作用は簡単な治療で治すことができます。治療法についてはこちらをクリックしてください。
b- 慢性(長期)副作用: 術後2日から2ヵ月までの間にみられる副作用です。特に術後6日目から7日目にかけて、ドナー部分の感覚の喪失、赤み、痛みなどが、毛髪を移植した部分や採取した部分に起こることがあります。このような副作用は通常治療可能です。手術部位に見られる感染症に対しては、早期に抗生物質の投与を開始する必要があるかもしれません。当院では、感染のリスクを減らすために、自毛植毛中および植毛後の患者さんに予防的な抗生物質治療をお勧めしています。
自毛植毛の最も深刻な長期的副作用であり、手術結果に影響を与える最も重要なものは、壊死による脱毛です。壊死は、手術で行われた過誤や患者の解剖学的構造によって起こる可能性があり、回復期間の延長、感覚の喪失、発生部位の脱毛を引き起こす可能性があります。